(4)平均寿命 「日本人はどうして長生きするのですか?」

 

 日本の男性の平均寿命は76歳、女性は83歳でどちらも世界一です。平均寿命の国際比較をしてみます。

 日本が世界一の長寿国になったのは、なんといっても平和で豊かな国を実現した証拠なのですが、もう少し具体的な理由を考えてみます。

◎乳児死亡率の低さ〜日本は乳児死亡率が世界一低い国です。このことは出産や新生児医療が世界一の水準にあるということでもあります。このことが「平均」寿命世界一に貢献していることはまちがいないでしょう。

◎保険・衛生の充実〜

 

◎食生活〜

 

◎治安の良さ〜

 

◎高齢者医療のありかた〜

 

 長寿社会は人類の夢でした。しかし、現在の日本で進行しつつあるのは、急速な「少子化」をともなう「超高齢化」でもあるのです。高齢者(65歳以上)1人に対する生産年齢(20歳〜64歳)人口は、1985年で5.9人でしたが、2010年には2.8人まで減少します。つまり単純計算すると生産年齢にある人々の負担は2倍になります。もしそうでなければ高齢者へのサービスは半減してしまいます。

 もっとも、これから高齢者になる人々の多くが老後の経済的自立をはかるためにさまざまな努力をしています。また、趣味やボランティアを通して精神的にも充実した老後を過ごそうと考えている人もますます増えていくことが予想されますから、必ずしも「高齢化社会」=「灰色の活力なき社会」ときめつけることはできないでしょう。

 

目次へ戻る 次のページへ