結局、だいぶ遠回りしてアテネフランスの入り口まで来てしまいました。地図の上では、限りなく近いところまで来ているはずなのですが...。
女坂を下ることにしました。新潮社の『アルバム』にも、このあたりの写真が挿入されています。右手の奥の方に、めざす小林秀雄の生家があるはずですが、どうやって行き着けばいいのでしょう。
路地をいくつかめぐって、近所のおじさんや守衛さんにも尋ね歩いた末、ついに見つけました。ここがまさに「猿楽町２丁目８番５号」です。正面に見えるのがアテネフランスで、生家跡は向かって左の煉瓦色の建物です。
袋小路の突き当たりという感じですね。手前は古着屋さんです。右手は、専門学校でした。「小林秀雄生誕の地」などという文学碑もありません。本人も嫌がったでしょうけど。
